白血病の本を読もう その1-2 木崎(2009) pp.30-46 ALLの治療成績
正確性はいっさい保証しません
急性リンパ性白血病を中心にやります
わからないところとややこしいところは飛ばします
白血病に関する基礎知識
- 診断へのアプローチ(検査)
- 凝固系検査(APTT、PT、フィブリノゲン、FDP、Dダイマー、TAT、PIC)
- DIC*1の合併が問題になることが多い。
- ただしALL(急性リンパ性白血病)では比較的少ない
- 骨髄検査(骨髄穿刺・骨髄生検)
- 細胞科学的検査
- 染色体検査
- 白血病の診断、病型分類、治療方針の選択、予後判定に重要
- 結果報告まで2-3週間を要することが多い
- FISH法、フローサイトメトリー…
- よくわかんない。
- 凝固系検査(APTT、PT、フィブリノゲン、FDP、Dダイマー、TAT、PIC)
急性白血病の治療成績:白血病の治癒は可能か?
基本的概念 "total cell kill" *2
- 「白血病を治癒に導くためには体内のすべての白血病細胞を死滅させなければならない」
- 急性白血病発病時には体内に10^12個(1kg)の白血病細胞の存在が推定される。
- 顕微鏡による検出限界は10^9個(1g)(:形態学的完全寛解)
- 超感度測定法であるPCR法による検出限界は10^6個(:分子生物学的完全寛解)
- 治癒を目指すためには 10^6~10^9個の体内に残存する白血病細胞(MRD)を良い感じに扱うことが大切
完全寛解の定義
- 完全寛解とは見かけ上白血病細胞が消失し、骨髄での造血が回復し、末梢血が正常に服すること。
- 完全寛解の得られない症例の予後は不良である。
国際ワーキンググループによる完全寛解の基準項目
- 血液所見
- 好中球 > 1,000/μl
- 血小板 > 100,000/μl
- 赤血球輸血不要
- 骨髄生検
- 白血病細胞の集簇像なし
- 髄外浸潤
- なし
- 骨髄欠塗抹標本
- 各系統の血球が成熟
- 芽球の比率が5%以下
- 白血病細胞の表現型なし
- 細胞遺伝学的
- 染色体異常なし
- 作者: 木崎昌弘
- 出版社/メーカー: 中外医学社
- 発売日: 2009/02
- メディア: 単行本
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