白血病の本を読もう その1-10 木崎(2009) pp.140-142 高齢患者・終末期の看護
正確性はいっさい保証しません
急性リンパ性白血病を中心にやります
わからないところとややこしいところは飛ばします
高齢患者の看護
- 看護のポイント
- 理解度が低下している可能性があり、繰り返し説明する必要がある
- 臓器の予備能が低下しており、化学療法の副作用が高度に起こり、全身状態が悪化しやすい
- 発熱により急激に消耗しやすいので対応を速やかに行なう。
- 入院のよる環境変化によるせん妄を生じやすい
- 内服薬の自己管理が可能かを確認する
- 転倒しやすいので注意する
終末期の患者の看護
白血病は悪性疾患であり、一部の症例では致命的になりうるため、終末期の看護は大変に重要である。白血病では化学療法自体が緩和の効果をもたらすため、極めて厳しい状態での抗がん剤投与が行われることがまれではない。その結果、病態が複雑となり、原病による倦怠感、疼痛などに加え、化学療法による消化器症状、感染による発熱、呼吸困難、出血症状など様々な身体的苦痛を伴う場合が多い。
- 通常の化学療法時に行われる面会制限など各種制限はゆるやかなものとする
- モルヒネやステロイドなどによる身体的苦痛の除去は積極的に行なう
- 最後の蘇生行為を具体的にどの程度まで行なうかについて、あらかじめ主治医を通して患者、家族の意思を確認し、処置に際して必要な物を備えておく