Huguet et al. 2009 のかなり適当なまとめ:小児用レジメンを改変した成人Ph-急性リンパ性白血病の治療法
Pediatric-Inspired Therapy in Adults With Philadelphia Chromosome–Negative Acute Lymphoblastic Leukemia: The GRAALL-2003 Study
「小児用レジメンを改変した成人Ph-急性リンパ性白血病の治療法」 (Huguet et al. 2009)
全文ここで見れる
言い訳たち
間違ってても、責任は全くとりませんが、間違ってたら教えてください。
(タイトルの訳を見ればわかるように)かなり雰囲気訳です。書いてるひとは英語も医学も素人です。どこを訳してどこを飛ばすかも恣意的です。
権利者のかたで、あるいはそうでなくても、連絡があれば stkleukemia@gmail.com まで
Abstract
目的
青年・10代のALLに対しては成人の化学療法レジメンよりも小児用レジメンを遣うほうが有益であると指摘されている。この論文の目的は、骨髄抑制性のない(弱い?)薬剤:プレドニゾロン、ビンクリスチン、L-アスパラギナーゼの集中的投与を含む、小児用レジメンを改変した治療法を60歳までの成人ALL患者にテストすることである。
患者と方法
2003-2005年、225人のPh-ALL成人患者(中央年齢 31歳、15歳から60歳)。GRAALL-2003プロトコール(いくつかの小児用オプションを含む)。ただし成人用オプション(高リスクALLの同種幹細胞移植など)の使用も可能。結果はLALA-94の研究と比較された。
結果
完全寛解率は93.5%。42月の時点で、無イベント生存(EFS)率は55%、全生存(OS)率は60%。年齢は相変わらず重要な予後因子であり、45歳が最もよいカットオフ点だった。高年齢層のほうが化学療法に関連する死亡(23% v. 5%)最初の完全寛解における死亡(22% v. 5%)が多かった。一方再発率は一定だった(30% v. 32%)完全寛解率、無イベント生存率、全生存率はLALA-94よりもよかった。
結論
少なくとも45歳未満の成人にたいしては、この治療法のほうがいい。
Introduction
省略
Patients and Methods
省略
Results
- 年齢は全生存率に影響する
- 寛解導入療法と寛解後療法における耐量?(tolerance)が低いために、高年齢層では無イベント生存率と全生存率が低い
- 高年齢の患者は、特にL-アスパラギナーゼを予定通り投与できないことが多く、そのため投与量の低下と地固め療法の開始の遅れにつながった、しかし薬剤に関連する深刻な有害事象(adverse events)の数は高年齢層に多いわけでもなかった
Discussion
- 以前の成人ALLプロトコールよりよい
- 投薬量の増加と投薬強度の遵守
- 寛解導入と地固めの間が短いことが予後良好因子
- よりラディカルなオプション
- 小児プロトコールを修正せずに成人ALL患者に適用
- 年齢の上限はいくつなのかが問題
- 20−25歳の患者が10代と同様に無修正の小児プロトコールに耐えられるかどうかも定かでない
表1 GRAALL-2003 化学療法
表2 患者の特徴
表3 低vs.高年齢層に分けたGRAALL-2003の結果
表4 低vs.高年齢層に分けたGRAALL-2003の耐容量(tolerance)
表5 GRAALL-2003 と LALA-94 の比較
図1 フローチャート
図2 無イベント生存率と全生存率