俺の嫌いな抗がん剤ランキング
1位 メソトレキセート
メトトレキサート、MTX。葉酸代謝拮抗剤に分類される抗悪性腫瘍薬。
サンクチュアリ療法で登場。髄注にも入ってた。
ほかの抗がん剤があんまり効かない中枢神経系においてよく効くらしい。
サンクチュアリ療法では5100mg(: 3000mg/m^2)投与を2回された。当時も書いたかもしれないけど、売ってる錠剤が2mgとかなのに、点滴3000mgって多すぎだろ。こわいこわい。
副作用の粘膜障害で口内炎ができやすい。個人的には喉がかなり痛くなって最悪だった。したがって堂々の第1位。ただしほんとにメソトレキセートのせいだったのかどうか、確実ではない。
メソトレキセートが始まった次の日くらいからかなり体がだるくなって力が入らない感じだった。メソトレキセートの毒性を緩和するためにロイコボリンという薬を注射するんだけど、これもなんとなく頭が痛くなったりしたので嫌い。
2位 オンコビン
ビンクリスチン、VCR。微小管重合阻害薬、ビンカアルカロイド系抗がん剤。
(再)寛解導入療法で登場。2mgだったと思う。
便秘になってだるい。酸化マグネシウムをきちんと飲むのが大切。
手先が痺れてだるい(末梢神経障害)。この痺れはオンコビンの治療が終わってもしばらく続く(今も、弱まってるけど残ってる)ので性格が悪い。実害はないけどストレス要因になる。
3位 キロサイド
シタラビン、Ara-C。
(再)地固め療法で登場。髄注にも入ってる。
24時間点滴を5日間なので、点滴が物理的に不愉快。
再地固め療法のときにお腹が痛くなって困ったのは多分こいつのせいなので、その実績を評価して3位。
足に発疹が出たり出なかったりするけど、それはそんなに困らない。
4位 ロイナーゼ
L-アスパラギナーゼ、L-asp。(その他の)代謝拮抗薬。
(再)寛解導入療法で登場。5000単位だったと思う。
肝臓に悪い。なんとなくだるくなるので3位。
ビリルビンが上がって不安になる。凝固異常を起こすので不安になる。
急性膵炎を起こしてたらたぶん1位だった。
5位 プレドニン
プレドニゾロン、PSL。ステロイド系抗炎症薬。
(再)寛解導入療法で登場。確か 65mg/day だったと思う。1mg/kg。
いわゆる抗がん剤ではないけど、リンパ球を破壊するのでリンパ性白血病では抗がん作用もあるっぽい。
食欲が亢進して過食みたいになって気持ち悪くなる。
顔がむくむ。足がむくむ。お腹に脂肪がつく。体が重くなる。便秘気味になる。
あと、錠剤が1粒5mgなので、小さくて多くて、かなり苦い。
地固め療法で出てきたデキサート(デキサメタゾン)も似たような感じ。
6位 エンドキサン
シクロフォスファミド、CPA。アルキル化剤
サンクチュアリ療法以外の全ての治療で登場。
造血幹細胞移植の前処置で大量のエンドキサン(4000mg/day を2日*1)を使うので、それの結果によっては順位を上げる可能性がある。
なんとなくだるくなる。と思う。具体的な症状が出ても(頭痛とか)それがエンドキサンのせいなのか他の薬のせいなのか明確にならないことが多いので、決め手を欠いてこの順位。ただし上述のようにポテンシャルは高い。出血性膀胱炎が特徴的な副作用として挙げられる。膀胱炎になってたらもっと順位は高かった。
7位 ピラルビシン
ピノルビン、テラルビシン、THP。アントラサイクリン系抗がん剤。ダウノルビシンやドキソルビシンと似てるらしいけど、より心臓にやさしいらしい。
サンクチュアリ療法以外の全ての治療で登場。
赤く着色されてて気持ち悪い。尿もオレンジ色になる。
エンドキサン同様、こいつのせいでこうなった、という確度の高い事象が観察されないので低順位。
他にあったっけ?ないよね?
全体的に参考にした
*1:今までは850mg/day