ぢつとてをみる（退院後57-58週目の記録）

函館行ってきた

先週更新しなかったのは、函館に旅行したりして時間がなかった(:めんどくさかった)からです。
函館に行って特になにかしたわけじゃないけど、函館のことこっちに書きました。

函館で暇すぎる夜にはPOST@BARでビールを飲むという手もある - stkblog
函館でぼーっとした - stkblog

外来は先週も今週も行ってません。いま釧路です。もうすぐ京都帰ります。

『無菌病棟より愛をこめて』読んだ

コーチャンフォー釧路春採店でぶらぶらしてたら目に入ったので。
闘病記の類はあんまり読みたくないって昔書いてたと思うけど、帯の記述的にあんまり辛くなさそうだから大丈夫だと思った。

ここで文庫版あとがきが読める。

おかげさまで、急性白血病の告知後四年が過ぎました 『無菌病棟より愛をこめて』 （加納朋子 著）｜自著を語る｜本の話WEB

白血病あるある

病名を告げられた直後の夫婦の会話。

そんな妙に明るく軽いノリのまま、私たちは会話を続けていた。
「――レアだよね」
夫の言葉に、私もうなずく。
「ていうかむしろベタだよね。山口百恵の赤い疑惑*1かって感じ」
　歳がバレるような作品セレクトである。今なら韓流ドラマかセカチューかってなものだろう。
　イメージとしては、ドラマを盛り上げるため、そしてうら若いヒロインやヒーローを突然死なせるための、都合のいい小道具という感じ。
　(...)
「じゃあツイッター始めれば。『白血病なう』とかってさ、きっとすごいフォローつくよ」
「いやそれは……双方向って、私苦手」
　(...)
「それには病名も明かさないとねえ……何か人に言うの恥ずかしいなあ。タチの悪い冗談ぽくて」
「言いにくいよな……」
　夫も苦笑する。確かにいきなりそんなカミングアウトされたら、相手だって困るだろう。
　念のために断っておくが、私たちに白血病という病気そのものや、それと闘っている方々のことを愚弄する気は毛頭ない。ただ、当事者にのみ許される軽口があるとすれば、それを叩いていたに過ぎない。生真面目に。真剣に。
　とはいえこの時点では、さほどの悲愴感があったというわけでもない。ある程度の事態は把握しつつも、それでもやはりぴんときていなかった、というのが近い。
　(pp. 34-36)

コーチャンフォーのミスドでニヤつくぐらい、こんな感じ。
友達に、「なんかドラマでよくあるよね、若い人無理なく死なせて涙誘えるし」みたいなこと言ったか言われたかしたし。確かお見舞いの方にも「セカチューみたいだよね」って言われたし。俺見たことないから知らないけど。
「タチの悪い冗談みたい」もブログかtwitterに書いたと思う。「ぴんときてない」もブログに書いたと思うし、入院初日に看護師さんに「病気のことをどう捉えていますか」みたいな質問に対して言った。たぶんカルテに書いてあると思う。
他の患者さんがどうか知らないんだけど、白血病になった人間の思うことって大体こんな感じなんじゃないかな

白血病になったからってそんなにフォロアーは増えないけど。

えらい

　まだまだ体はしんどいのだが、無理してでも書いておかないと「移植前後のことは忘れた」とおっしゃる方が多いので……。
　こうして粗々でも書いておけば、後で記憶を掘り起こせるかも知れない。
　(p. 274)

って移植1日目のところに書いてて、えらい。移植後1週間くらいパソコン開ける気にもならないくらいだるかった。

あと化学療法と造血幹細胞移植通して口内炎を1個も作ってないのが俺と同じ。
著者はかなり気を遣って口腔ケアしてたらしいのでえらい。
俺は1日5回歯みがきしろって言われてたけどせいぜい3回くらいしかしてなかったのでただラッキー。調子悪いとき歯みがきするだけで吐きそうになるし。毎食後しろって言われてもめったに食事しないし。

この人の小説もそのうち読むかも。たぶん。映画はわかんない。

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『無菌病棟より愛をこめて』加納朋子、文春文庫、2012、2014

無菌病棟より愛をこめて

無菌病棟より愛をこめて

赤い疑惑 DVD BOX

Ingress

まだレベル6。
釧路は京都と違ってポータルが少ない。ユーザーが少ないため。あと町にお地蔵さんとかそんなにない。石川啄木歌碑とわけわからん彫刻（北大通）ならある。そんで自分よりレベルの高い青の人の勢力が強いから、あんまり経験値稼ぐポイントがない。

Ingressのせいで釧路に帰ってきてることバレてて驚いた。隠してないけど。

標準バイエルピアノ教則本 全音ピアノライブラリー

*1:赤い疑惑 - Wikipedia